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「か」→「こ」 更新2008-05-06
説  明
■科学(Jグールド)
 科学は人間が行わなければならない営みであり、それ故、深く社会に根ざした活動である。科学は予感や直感、洞察力によって進歩する。科学が時代とともに変化するのは大部分絶対的真理へ近づくからではなく、科学に大きな影響を及ぼす文化的脈絡が変化するからである。事実とは純粋で無垢な情報の部分ではない。文化もまた、我々が何を見るか、どのように見るかに影響を与える。さらに、理論というのは事実からの冷厳な帰納ではない。最も創造的な理論は、しばしば事実の上に創造的直感が付け加わったものであり、その想像力の源もまた強く文化的なものである。
■ガス化溶融炉
 最終処分場のオーバフロー化、焼却炉のダイオキシン発生。この2つの問題を一気に解決できる救世主となると期待されている技術。 従来の焼却炉はごみをそのまま燃やすが、ガス化溶融炉では、ごみをまず低酸素状態で400〜600℃で「蒸し焼き」にする。そのときに発生したガスを燃やして残った炭のようなカスを1300℃以上の高熱で燃焼させる。燃焼後に残るのは、直径数ミリの黒っぽい粒状の灰(溶融スラグ)で、しかもわずかの量しか発生しない。 高温で燃やすため、ダイオキシンの発生量も少なく、燃焼させる時の熱は発電に利用。残った溶融スラグも道路のブロックなどに利用できる。プラスチックを含む一般のごみだけではなく、産業廃棄物や過去に埋め立てられたごみや焼却灰も燃やすことができるそうだ。ダイオキシン規制強化、最終処分場の確保など廃棄物対策に悩む自治体などが、ガス化溶融炉を採用しだしているが、まだ運転実績は少なく、以下のような事故も起こしている。ドイツでシーメンス社のガス化溶融炉から可燃性ガスが漏れる事故があった。
■仮説
 どんなに無数の成功した設計がそこから導き出されたとしても、いかなる仮説も決して議論の余地なく証明されたことにはならない。仮説の反証はたった一つの失敗で足りるのであり、このことを認識するのは技術者の責任である。
■カチオン電着塗装
 水溶性塗料を水に溶かした電解槽に、製品を入れて直流電解をするとイオン化した塗料成分が製品表面に析出して塗膜を形成する。塗料成分が陰イオンになる塗料がアニオン電着塗装、陽イオンになるものがカチオン電着塗装。正電荷を持つものをカチオン(陽イオンまたは正イオン)、負電荷を持つものをアニオン(陰イオンまたは負イオン)と呼ぶ。近年急速に普及しているカチオン型は防食力が強く、乗用車のほとんどに下塗塗料として定着している。塗料の飛散が少ないので公害対策としても良好で、製品が陰極になるので、下地めっき皮膜の溶解が起きない。
■カーボンナノチューブ
 炭素原子が6角形の網の目の円筒状に結びついた極細の分子。NECの飯島澄男が発見した。鋼鉄より高強度で導電性、熱伝導性にすぐれており、フラーレン(炭素原子がカゴの様に結合している)とともにナノテクノロジーを担う新素材として期待されている。実用化が近いのものにFED(フィールド・エミッション・ディスプレイ)の微細電極がある。製法としては反応容器内で、炭素電極をプラズマアーク放電させる「アーク放電法」、炭化水素を触媒によって蒸着させる「CVD法」がある。
■間接侵害
 特許権の侵害とは、本来的には、発明の構成要件全体(請求項に記載されている構成の全部)の実施をすることであり(これを「直接侵害」と言う)、部分的な実施や異なった形での実施は特許権の侵害とはならないとされている。従って、特許製品の一部の部品や方法特許の実施に使用する機械を製造販売したとしても、直接特許権を侵害する行為にはならないとされている。しかしながら、これでは特許権の保護が十分になされないとの考えにより、発明の構成要件全体の実施にまで至らない場合でも、侵害を誘発する可能性が高い態様の行為を特許法101粂1号〜4号で規定して、特許権侵害(これを「間接侵害」と言う)にあたるものとみなして禁止している。
 知財高裁判決では、パソコンにプログラムをインストールする行為は物の「生産」行為であると言明し、装置(物)の特許の場合には、プログラム自体はその装置(物)の生産に用いる物であり、そのプログラムを製造・販売することは装置(物)の特許の「間接侵害」に当たるとし、プログラム製品の製造・販売でも装置の特許に対し特許権侵害となり得ると判断した。
■機械インピーダンス
 機械振動系に作用する交番力とその点の振動速度の力の方向の成分比である複素数。実 部が機械抵抗、虚部が機械リアクタンスである。
キャビテーション
 液中のある一部分の静圧が低下し、ある値より低くなると、その部分に気泡が発生し、この気泡が破裂する衝撃力によって、機械を損傷する現象。ポンプやタービンのような液中回転機では、部分的に流速が変化し、高速になった部分はベルヌーイの定理によって、圧力が低下する。これによつて飽和蒸気圧以下となって、液中の空気やガスが気泡となる。キャビテーションが発生すると、性能低下だけでなく、振動や騒音が大きくなり、場合によって、部品を破損させる。またエロージョン(壊食)とよぶ、衝撃による部材表面の脆化によって穴があくこともある。流速変化が大きくならない管路および部材形状、表面強化等の対策が取られる。
■空間周波数
 レンズや画像の濃淡を表現する指標。入力画像として光の透過率が100%〜0%まで正弦波状の濃淡が変化する縦縞のチャートを用い、1mmの間にある山の数を空間周波数とする。画像のコントラストは、空間周波数が低いほど低下する。
■クリーナープロダクション
 Cleaner Production(CP) 
 大気汚染や水質汚濁、廃棄物処理技術は、汚染を排出口において、汚染防止処理を行うという意味で、エンド・オブ・パイプ技術と呼ばれるものであった。これに対して、1992年の地球サミットで採択されたアジェンダ21では、原料の採取から製品の廃棄、再利用に至るすべての過程において環境への負荷を削減しようする考え方に基づき、従来の個々の対策技術(ハードテクノロジー)だけでなく、システムの管理手法的な技術(ソフトテクノロジー)をも包含した「クリーナープロダクション」の推進がとりあげられている。個別の対策ではなく、製品のライフサイクルさらには産業連関までも配慮して、そのトータルで環境負荷を低減するとともに、結果としてコストの削減も目指すという考え方。
■グローバル・コンパクトの9原則
1990年に国連のアナン事務総長が世界経済フォーラムで提唱した企業によるCSRに関する自主行動原則。
人権1 自ら影響を及ぼせる範囲で、国際的に宣言されている人権の擁護を、尊重する。
   2 人権侵害に加担しないようにする。
労働3 結社の自由と団体交渉権の効果的な承認を支持する。
   4 あらゆる形態の強制労働の禁止を支持する。
   5 児童労働の実効的な廃止を支持する。
   6 雇用と職業に関する差別の排除を支持する。
環境7 環境問題の予防的なアプローチを支持する。
   8 環境ニ対して、一層の責任を担うためのイニシアチブをとる。
   9 環境にやさしい技術の開発と普及を促進する。
■ゲージ圧
 流体の圧力を表すには絶対真空を0基準とした「絶対圧」が基本にあるが、装置には常に大気圧(760mmHg)がかかっているので、設計では大気圧を0基準とした「ゲージ」圧を用いる。
ゲージ圧(Pg)=絶対圧(Po)+101.3[kPa]
 マノメータはU字管の片側を大気開放し、他方を測定流体に接することによって、液柱の高さの差(ヘッド)からゲージ圧を測定するもの。

■工程能力指数
 工程能力(Process Capability)とは「工程が一定期間統計的管理状態であるときの能力」と定義される。工程能力指数(Cp値)は、この工程能力を指数化したもので、工程あるいはデータにに対して上限値(UTL)と下限値(LTL)を管理限界として規定したときに、標準偏差をσとした時、次式で示される。
   Cp値=(UTL−LTL)/6σ  ただし両側許容限界の場合
得られたCp値の判断基準は以下の通り。
     Cp>1.67……PPM管理レベル。(一般には過剰品質)
1.67>Cp>1.33……十分である。検査を簡略化してもよい。
1.33≧Cp>1.00……まあまあ良い。抜き取り検査でよい。
1.00≧Cp>0.67……少し不良がでる。1.0以上にしなければならない。
0.67≧Cp>    ……とてもダメ。
■コジェネレーションシステム
 ひとつの燃料源から2つの有効なエネルギーを得るもので、今後の省エネルギー技術として注目されている。電力と熱を得るものを熱供給発電方式と呼ぶ。たとえば現在の石油・石炭・原子力を一次エネルギーとする集中発電では、36%が電力に変換されるが4%は送電ロスで失われ、末端では32%のエネルギーしか利用できない。これをコジェネ化すると、たとえば24%を電力に、51%を回収熱として、71%のエネルギー効率となる。方式的には、たとえばガスエンジンで発電機を回転し電力を作り、エンジンの排熱をガスボイラに送り、蒸気を生産し、さらにエンジンの冷却水を熱交換で取出し、給湯につかうという地域発電が実現している。また家庭用も実証試験段階にきている。
■コンプライアンス
力学的振動系を電気機械音響類似で考えるとき、容量に対応する量Cmで、各振動数?として、機械インピーダンスは 1/j?Cm=−j/?Cm である。機械インピーダンスはステッフネス(剛さ)であり、コンプライアンスはスティフネスの逆数で、柔軟性(余裕)という意味を持つ。ロボットや自動機械の設計においては、なたとえば穴に軸を押し込むような作業の場合、押し込み方向X以外の方向のコンプライアンスが低いとかじってロックしてしまう。X方向のコンプライアンスが低く、X方向以外は高くなるように設計しなければならない。




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